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■ むしゃなび特集 2007年5号 ■
紅葉狩りに出かけませんか?鎮守の森と伊達周辺紅葉スポット [1/2]
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むしゃなび特集 2007年5号
紅葉狩りに出かけませんか?鎮守の森と伊達周辺紅葉スポット

 壮瞥町にある「鎮守の森」をご存知ですか?国道沿いにあるにもかかわらず、開拓以来伐採されていない原生の森を散策できるポイントです。
 このほか伊達近辺の紅葉スポットを紹介します。

開拓以来伐採を免れた天然林
壮瞥 鎮守の森へ
 北海造園株式会社は、壮瞥町にある造園会社です。
 間伐材などを利用した木材チップをナイロン製のネットに袋詰めした「チップタイ」を開発、除草効果があり、チップ自体も堆肥化する環境商品として売り出しています。
 そんな北海造園が、壮瞥町上久保内の天然林を後世へ伝えたい「鎮守の森」として一般開放しています。
 壮瞥町上久保内の国道453線沿い「森の駅 鎮守の森」の看板が目印。長さ2キロもの木道が敷設され、林内を散策できます。国道沿いにも関わらず、開拓時より一度も伐採されていない天然林を散策できる貴重な場所。札幌など遠方からも見学者が訪れています。
開拓以来伐採を免れた天然林

「鎮守の森」は、春はカタクリ、アズマイチゲ、フクジュソウ。夏にはヤマユリが群生し、秋には紅葉が美しく、エゾリスやタヌキも姿を見せる豊かな森です。

 開拓時代に木材を切り倒しては川に流して運ぶ、長流川木材流送拠点のひとつとなった場所で、鎮守の森入り口の門をくぐると、木材流送の安全を祈った山神様がお祭りされています。
 入り口近くには大きな日本庭園風なエリアがあったり、サルナシの蔓を長い柵にからませ、収穫しやすく仕立てたり、園芸種の珍しいキバナカタクリの群落をつくったりと、造園会社ならではの整備が楽しめます。
 木道沿いの樹木には、数字が書かれた札が下がっています。これは「新版 北海道樹木図鑑」亜璃西社(ありすしゃ)佐藤 孝夫 著の該当樹木のページ数。樹木図鑑を持って歩けば、木々の名前がわかるしくみ。

 つづら折りの木道を通っていくと、周りの木の様子がどんどん変わっていくのが分かります。森の中央部に進み開拓以来ずっと伐採されていないエリアに入っていくと、見上げるほどの大木が大きく枝をのばし、その下は意外と広々とした空間がぽっかり広がっています。興味深いのはつる性植物の太いつる。
 幾重にも複雑にからまりあったり、つるに巻き込まれ、へし折られた木がそのままつるに抱えられるようにして空中に浮いていたりと、不思議な光景がそこかしこで見られます。天然林の中でのつる植物の役割を推理しながら歩くと楽しいです。
 鎮守の杜は、案内の方が同行し,歴史や植物など楽しく説明してくださいます。また、林内にフィンランド式のサウナや、バーバキューなどが楽しめる広いテラス、休憩のできるログハウスなどがあります。いずれも事前の連絡が必要です。散策のみは予約なしでも可。
森の整備ご協力金200 円。


<お問い合わせ>
北海造園株式会社 壮瞥町滝之町251
0142-66-2077 北海造園株式会社
むしゃなび内北海造園ページ




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