むしゃなび特集/2007年4号/伊達市室蘭市を含む西胆振のポータルサイトむしゃなび

むしゃなび

■ むしゃなび特集 2007年4号 ■
丘の上の牧場でのんびりと。ミルキングパーラーへ行ってみよう!
[1544]

むしゃなび特集 2007年4号

丘の上の牧場でのんびりと。
ミルキングパーラーへ行ってみよう!


伊達市でつくられている、自然な農法でつくられている牛乳「草かおる」をご存知ですか?
 生産者はおいしいチーズや白いプリンで話題の、有限会社牧家さん。
この牛乳は、海を見下ろす小高い丘の上にある牧場でつくられています。飲みながら、広々とした牧場の、のんびりした牛たちの様子が思い浮かぶおいしい牛乳です。

伊達市乾町の牧草地がつづく丘陵地。
三角の塔がかわいい搾乳施設
「ミルキングパーラー」
が目印、周囲50haの放牧地では、のんびり草を食む牛たちに出会えます。
 なんだか、ヨーロッパの農村風景を思わせる風景です。
散歩道の途中、ミルキングパーラーをみおろす位置に「風見牛」なる看板が。
風見牛?? 現地で確認してみてね。

おいしいミルクは土づくりから


 「草かおる」は、この牧場の牛の牛乳だけを集めた自然農法の牛乳(ビオミルク)です。

 空気、水、土、微生物などの自然界の命のつながりに逆らわない自然な農業を目指すこの農場では、牧場の土づくりから力を入れています。無農薬で牧草を育て、サプリメントも遺伝子組み換えの飼料を与えないというこだわりよう。

除草剤などの農薬はまったく使わないため、月に1回は「草地メンテナンス」と銘打って、スタッフが皆でスコップをもって、牧場内を歩き回り、雑草抜きをするとか!。

 おいしさの秘密はまだあります。なるべく加工しないで牛乳そのもののおいしさを味わえるよう、ノンホモジナイズド(乳脂肪無均質)、63〜65度30分のパスチャライズド殺菌。 
 
 毎朝乾町の農場内にある搾乳施設でしぼって、その日のうちに弄月町の工場でパックされます。搾乳からパッキングまでの時間の短さは日本一だそう。地元伊達に、こんなに大切につくられている牛乳があることが、ほこらしくなるような牛乳ですね。


牧場を楽しもう!散歩道が登場



 噴火湾を眼下に控え、有珠山、羊蹄山、ニセコアンヌプリ岳をもみわたせる牧場。
 このすばらしい環境を訪れた人にも味わって、牧場で楽しんでいただきたいと、普段は牛が歩く道を一般の人も歩けるように散歩道として開放されました。

 牧家の平田浩さんは、「この風景はすばらしい宝物。この素晴らしい環境の中、自然な農法のもと牛たちは健康に育っています。私たちが一番飲んでいただきたい牛乳が、どんな環境でうまれているか、地元の皆さんに知って頂きたい」と語ります。

展示コーナーも


 このほかミルキングパーラー2階に、農場内マップや等身大の牛の展示が登場しました。
 1頭の牛よりしぼる牛乳は1日20〜40リットル。それでは、一日に青草を何キロ食べるでしょうか?答えはなんと50キログラム! こんな牛についての知識も深められます。
 夕方4時頃からはガラス越しに、牛の搾乳風景を見る事もできますよ。ここからの噴火湾へ落ちる夕陽は見事。夕方遊びに行くのもお勧めです。
ミルキングパーラー2階では 牛の模型など、ミルクに関する展示があります。

四季によって味が変わる?


暑い日には、牛たちは木陰で休んでいます。
 今の時期は、牛たちは一番草をたっぷり食べていて、牛乳は、一年のうちでも一番ベータカロチンの含有量が多く栄養豊富。ほんのり黄色かかっています。
 緑の牧草をたくさん食べている時期と、冬の乾草を食べている時で牛乳の味が違うなんて、普段考えたこともなかったけれど、生き物だから当然のこと。
 この当たり前の季節の味を楽しむ事ができるのも、今の時代ではとても贅沢なことですね。


 海からの風がここちよく、いい気持ち。

 こんなところでのんびり過ごし、健康な草を食べている牛のたちのミルクはおいしくて当然。

 一日限定200〜300本という希少な牛乳は、伊達市内のスーパーで購入できます。ぜひお試し下さい。


有限会社 牧家
〒052-0002
北海道 伊達市 乾町201-292
TEL 0142-25-3302
  FAX 0142-25-1199
むしゃなび内 牧家
(地図)
牧家ホームページ




《過去の特集を読む》