むしゃなび特集/2005年3月号/伊達市室蘭市を含む西胆振のポータルサイトむしゃなび

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■ むしゃなび特集 2005年3月号 ■
伊達のお菓子食べ歩き [4/5]
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パティスリー
ヴィオレット

 

「パティスリー・ ヴィオレット」
お次は、ちょっと足を伸ばして洞爺駅前の「パティスリー・ ヴィオレット」。約一年前にオープンして、「おいしい本格派のケーキ屋さんがあるよ」と口コミで広がっている評判のお店。デパ地下のスイーツコーナーにふらふらと足が向くように、気が付くと、おいしくてほれぼれするような美しいケーキを目指して車を走らせてしまっている…そんなお勧めのお店です。

◆本格派のケーキやさん登場
 洞爺駅前のいすに座った大きなテディベアが目印。白い壁のこじんまりとした店内。その日朝につくられたケーキなど生菓子10〜15種、焼き菓子約15種を置いていて、ケーキとともにパティシエこだわりのコーヒーと紅茶が楽しめる。すべてのお菓子をつくっているのがオーナーシェフの尾崎澄斗さん。

おひなさまみたいな 左 ムラングシャンティー(210円) 右 ストロベリーチーズケーキ(399円 12センチホール1260円) ニューヨークスタイルのしっかりとしたチーズケーキ。いちごはその日の朝とれたというものを地元の業者さんがもってきてくださるとか。


 これ味見して下さいと出していただいのが、ムラングシャンティー。メレンゲと生クリームにいちごをのっけた姿は、おひなさまみたいで可愛い。メレンゲは口の中でさあっととけ、「牛乳のムースのような」と尾崎さんがいう生クリームは本当にミルクの香りがしてふわっと溶ける。メレンゲも生クリームもその言葉から想像していたものとは、明らかに何かが違う。「シュークリームとかチーズケーキとか、プリンとか、そんなベーシックなものが、とてもおいしい店にしたい」という言葉にうんうんと力強く頷いていた。


◆自分が食べたいものをつくる
 私が以前感動したパッションフルーツのムースケーキ、今日はないんですねと言うと、「毎日毎日、自分が本当に作りたいものを作っているんです。作り手がのらないとおいしいものはできない。お客さま本意では何か本質的なものがずれていってしまう気がします。どんどん新しいものに挑戦して、新作を次々と出していきたいんですよ」とのこと。

 尾崎さん、もともとフランス菓子を学ばれたそうだが、フランスにかぎらず、ドイツやイギリス、アメリカなど、国や時代を問わずおいしいと思ったものをつくっていらしゃるとか。
 取材した日は、かなりの雪だったというのに、小さなガラスショーケースに並ぶケーキが、どんどん売れていってしまう。お話を中断し、あわてて写真を撮影させてもらった。
 関西出身の尾崎さん、大阪あべの辻製菓専門学校で学ばれた後、同校の職員として技術指導にあたったそう。後、東京の日野にあるフランス菓子の有名店「パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ」で藤生義治シェフの元で修行され、北海道へ来てザ・ウィンザーホテル洞爺に就職。ホテルを辞め、虻田で開店に至ったのが昨年の1月で、そのときはまだ29歳だったそうだ。


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1、お店のイチオシでリピーター続出というメープルシフォン 直径12センチ
 1050円。しっとりきめこまやかでしっかりとしたシフォン生地。中から甘〜いメープル風味のカスタードがとろりと出てくる。切って歓声があがる感動ケーキ。
2、ムラングノア 84円 カルメ焼きのような食感。口の中ですうっととけて、後にはナッツの風味が残る。コーヒーにぴったりと予想外の人気に。
3、焼き菓子が得意という尾崎さんおすすめの焼き菓子3種 (奥)ケークアングレ1600円洋酒の効いたフルーツケーキ (手前右)カヌレ189円 フランスボルドー地方の伝統的焼き菓子 皮がばりっと中はもっちり洋酒の香りが良い。(手前左)フィナンシェ 158円 溶かしバターがたっぷり。甘い小豆がアクセント。

◆有名店にも負けない味です!

 「お菓子はね、甘味がしっかりしている本物、っていうのがいい。安い、軽い、大きいではなくてね。小さくても満足感はしっかりあるものをつくっています」とお菓子を語る。

 寡黙な職人タイプではない。関西出身ならではのテンポの良さで、でも的確に言葉を選びながら話は続く。あっという間に2時間が過ぎてしまった。

店舗奥の調理場にあるのがちらりと見えて気になっていた、レンガ調のかっこいいオーブン。「こいつがいないと仕事にならないんですよ。かわいいやつですよ」と尾崎さん。


 まだまだお若い。なんといっても勢いがある。目に力があり、伝えたい思いがじんじんと伝わってくる。「東京の有名店にもまけないですよ」、とはっきり言い切れるスタンスで、毎日お仕事をされている人の味をこんな身近で楽しめるとは、ううん幸せ。
 最後に、尾崎さん、お菓子ってどういう存在だと思ってつくっていらっしゃるの?と聞くと「お菓子は誕生日や結婚式などお祝いごとや、人をもてなすお手伝いをできる特別な食べ物ですよね。甘いものを食べて人は幸せを感じる。人の感情に働きかける食べ物です。幸せになってもらうために、絶対手を抜いてはいけないと思って仕事をしています。だから、お客さんにはひとつひとつを大切に食べてもらいたいですね」。このメッセージ、確かに受け取りました!

SHOP DATA

パティスリー・
ヴィオレット
虻田郡虻田町本町185
 浅野ビル102
0142-76-5543
9:00〜19:00
定休日
 毎週火曜日
 第1・3月曜日

「武者なび」内
パティスリー・
ヴィオレット

 








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