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掲載日:2006.10.13 [4036]


第17回ちょっと気持ち悪く、されど綺麗で


 ムクムクと歩いている姿を見つけたときには、「ちょっと気持ち悪く、されど綺麗で」思わず息を飲み込んでしまいました。
 


 体長約4センチメートル、薄い黄色の体の所々に黒い模様、レモンイエローの長い毛、背中には4つのブラシ状の短い毛、尾にはオレンジ色のシッポのような毛束、歩くと背中にあるブラシの間に黒い模様が見え隠れしています。 
 
 この幼虫(写真)は「リンゴドクガ」という名前。ドクガ(毒蛾)という名前ですが、毒針毛があるかどうかは不明です。しかし、毒が無くてもむやみに触らないほうが良さそうです。  
 
 一般的に毒蛾の仲間は、毒針毛を持っていて、この毛にふれたり、風で飛んできて皮膚に付着して強いかゆみに襲われます。実は、先月、草むらに入ってしばらくして腹部が異様に痒くなり、小さな赤いぶつぶつが集中していました。早速薬を塗って3〜4日 で治りましたが、今から考えると毛虫の毒針毛だったかも知れません。 
 
 それにしても、見れば見るほど不思議な姿形でもあり、色合いと毛の生え方がなんとも魅力的でもあるこの虫君。神様の創造性と造形美はすごいものですね。 
 
むしゃなび昆虫図鑑 No.21
昆虫名 リンゴドクガ リンゴドクガ
分 類鱗翅目 ドクガ科
学 名Calliteara pseudabietis
分 布全国
大きさ体長約40mm
生息場所平地から山地
出現期春から秋にかけて
特 徴ドクガ(毒蛾)という名前ですが、毒針毛があるかどうかは不明です。しかし、毒が無くてもむやみに触らないほうが良さそうです。
解 説幼虫はリンゴ、ナシ、サクラ、ヤナギ、クヌギ、カエデ、ドロノキなどの葉を食べる。
《飯塚淳市》

飯塚淳市プロフィール

飯塚淳市 
 
 生まれも育ちも東京の下町。まだまだ田んぼや池など広がっている中で、物心ついたころからナメクジやシャクトリムシなどの虫を牛乳瓶に入れては玄関に並べる、生き物好きの子どもだった。 
 幼稚園に入る頃のペットはナメクジ。小中学生時代は、部屋中に水槽や虫かご、鳥カゴを並べ、「小さなペットショップにいる生き物はすべて」ペットとして飼ったそう。高校生になると蛇に興味を持ち、アオダイショウを飼って卵を産ませ、幼蛇を飼育したことも。 
 そのまま生き物への興味を持ち続け、北海道の大学に入学し、昆虫学や動物学を学ぶ。キツネが年間にどれだけの昆虫を食べたかを研究し卒業論文に。身体の中のことが知りたくなって大学院へ進み、繁殖生理学を修めた。 
 その後、教師になり、子どもたちに生き物のことを教え、伝えている。 
 現在、北海道教育庁胆振教育局社会教育指導班の社会教育主事。伊達市のカルチャーセンター内の伊達市教育委員会社会教育課で、子どもたちとともに自然に親しむプログラムなどを年間を通じて企画開催している。 
《編集部》



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