はんぶん畑で、はんぶんケーキ屋さん!「森のケーキ屋おおきな木」/伊達市室蘭市を含む西胆振のポータルサイトむしゃなび

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◆ はんぶん畑で、はんぶんケーキ屋さん!「森のケーキ屋おおきな木」 ◆
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伊達市大滝区で「森のケーキ屋おおきな木」 を営む、ならなつ美さんを訪ねました。 
名前の通り本当に森の中・・・。 
手作りの自宅に併設された小さな工房で、 
ならさんは自分で育てた小麦をひいて粉にしているところでした。 
 
ちょうど雪が降ったばかりで、窓の向こうには白い木立が。 
薪ストーブのパチパチと燃える音、オーブンからはとってもいい香りが漂ってきました。 
 
うわ〜なんだか絵本の中みたい。 
 
 
 
口に入れると素材の風味がふわっと広がる「おおきな木」のお菓子。 
思わず「しあわせだな〜」とつぶやいてしまうような素朴な味わいが魅力! 
小さなお子さんにも安心して食べさせられます。 
 
卵・乳製品を使わない「ナチュラルケーキ」、 
平飼い有精卵や地元産の新鮮なミルク等を使った「北海道カントリーケーキ」、 
手焼き菓子や瓶詰めなどメニューも豊富です。 
 
お店を持たず、注文制で全国へ発送しているほか、 
イベント出店や大滝区内の直売所などでも販売しています。 
 

「おおきな木」のこだわり・・・

✳道産小麦100%!無漂白、無添加。 
✳畑で育てた小麦とライ麦を自家製粉してブレンドし、ほぼすべてのケーキ・焼き菓子に使用しています。 
✳卵は平飼いの元気なニワトリの有精卵! 
✳自家菜園で育てた野菜や果実をふんだんに使用しています。  
 
 
 
笹原を切り開き!水脈を探し!!自分たちで建てた!!!というすてきなお家に、 
ご主人と3人のお子さんたちと暮らすならさんのお菓子作りの原点からインタビューしました。 
 
 

不便なことが楽しい!大滝での田舎暮らし


 
横浜出身のならさんが大滝で「おおきな木」を始めたのは、20年ほど前のことでした。 
 
 

 そもそも、どうして大滝に?
 

「きっかけは、「緑のふるさと協力隊」(http://www.n-gec.org)というボランティアでした。 
当時私はフリーターをしていたのですが、新聞の小さな広告で募集しているのを見つけて。 
 
面白そうだなと思って応募して派遣されたのが大滝(当時は大滝村)でした。 
 
一年間公営住宅に住みながら、森林組合を中心に農家さんのお手伝いなど、 
いろんな仕事をさせてもらって、いろんな繋がりができました。 
 
とても充実して過ごせたので、もう一年自分で家を借りて住むことにしました。 
その時、いいなあと思う人たちが 
薪ストーブを焚いて、自分の畑を持って田舎暮らしをしていたのですが、 
 
自分の食べるものはなるべく自分で作る、  
 
という生活をしている人に初めてそこで出会ったんです。 
 
それを見てすてきだなあ、真似してみよう!と思いました。」

 
 

 初めての田舎暮らし、大変ではなかったですか?
 

「自分で初めて薪を割るところから、もうとっても楽しくって!!  
 
強烈な体験でした・・・何と言っても不便じゃないですか。 
 
横浜の家だったらボタンを押せば暖かくなるし、蛇口をひねればお湯が出る。 
 
でも薪の暮らしは冷たい水しかありません。 
 
自分が何か動かないと心地よくならない生活 を初めて一人で体験しました。 
 
やったらやったぶんだけ心地よく、気持ちよくなるというのが本当に楽しかったんですよね。

 
 

 不便が楽しい、ですか・・・!畑はいつから始めたんですか?
 

「田舎暮らしの目標のひとつに味噌を作りたい、というのがあったんです。 
料理の得意な母が、毎年手作りの味噌を作っていたんですが、ここで畑をやってできた大豆で味噌を作れたら、お母さんよりもしかしてすごいことになるんじゃない??と思って。 
 
母のことをとても尊敬していたので。 
 
それから畑を借りられることになって、大豆だけでなく自分の食べたいもの、 
芋とか人参とかかぼちゃを植えてみることにしました。大滝の先輩たちに畑のやり方を教えてもらって、やったんですけど・・・ 
 
全然うまくいきませんでした(笑)!  
ネズミに食われたり、虫がついちゃったり、思った通りの収穫にはならず、 
これはもう一年やらなきゃダメだな、となって。 
 
それででまたもう一年、もう一年、と続けるうちに、毎年何かハプニングが起こって、思い通りの収穫にならなくて、そのうちにすっかり大滝に居ついてしまいました・・・」

 
 
 

笹刈りとダウジングからスタートした家づくり。


 
大滝でひとり、田舎暮らしを始めたならさん。 
それまではバリバリの都会ガールだったそうですが、真逆の生活に。 
大変どころか田舎を満喫するならさんに、近所の人たちが薪割りを手伝ってくれたり、 
食べ物を持って来てくれたりしたそうです。 
 
そんな暮らしの中で何かできることはないかと思いついたのが注文制のケーキ屋さん。同じく大滝に移住して来たご主人と結婚し、子育てや畑仕事をしながらお菓子を焼き続けてきました。 
 
ならさん一家の暮らしは、 
 
食べるものはなるべく自分で作って、 
買うものを減らして、 
環境を汚さない暮らし。
「ぐるぐる回る」、つまり循環する暮らし
です。 
 
 

 お家も上のお子さんが小さいころ、ご主人と一緒に建てたんですよね。最初はなんにもなかったとか・・・?
 

「ここはもともと笹原とカラマツ林の土地だったんです。 
笹を刈らないと入れないので、道路から藪漕ぎして入って、どこらへんに家を建てようか〜?みたいな感じでした。 
 
水道も通っていなかったんですよ。 
でも近くには川があるので、水は出るだろうということで、 
夫がダウジングをして水脈を探しました。 
 
ここから出るだろう、と検討をつけては杭を打ち込んで、手作業で井戸を掘ってゆくのですが、大変な力仕事の上、地層が固くてとても苦労しました。 
 
やっと水を掘り当ててもまっ茶色の水しか出なかったり・・・。 
最終的に水道屋さんに掘ってもらったのですが、結局それでもダメで。 
 
でもいつかは出るべ、みたいな感じで家を建て始めちゃったんですよね。  
それで家もできてしまったので住み始めたんです。 
 
水は茶色い水だけど出るには出たので、それをお風呂と洗濯に使い、飲み水とお料理には毎日のよう三階滝まで甘露宝水を汲みに行っていました。」

 
 
 

 うわ〜ワイルドですねっ!小さいお子さんを育てながらというのがまたすごい!
 

「布おむつだったんですけど、洗濯するうちにだんだん茶色くなって来ちゃって、なかなか大変でした! 
そんな時にたまたま歩いていたら川の横にポコポコ地下水が湧いているところを見つけて、保健所に持って行ったら、とてもいいお水だったんです。 
 
それでやっと水を引くことができてホッとしました。ちょうど2番目の子が生まれる1ヶ月前くらいですね。」

 
 

「半分畑で半分ケーキ屋」さんの、ここでしかできない味!


 
優しく伸びやかに枝を広げる「おおきな木」のロゴマーク。 
その下の「もり」の字は、よ〜く見ると木と水と土の字を組み合わせて書かれています。 

森というのは木があるだけではなくて、水と土があって、命がたくさん育まれる場所だよ・・・

そんな思いで創作された字です。 
 
ならさんは滝上町の「森のこどもの村」を訪ねた時にこの字と出会い、主催者の「おじじ」・徳村さんにお店の名前に使わせてくださいとお願いしたのだそうです。また、同名の絵本からとった「おおきな木」にも、ならさんの深い思いが込められていました。



「『おおきな木』という絵本の原題は 
『The Giving Tree』=『与える木』なのですが、 
 
田舎暮らしを通して、人との繋がりや、人だけでなく動物や虫との繋がりを感じるようになりました。 
 
森の中を歩くと、一歩ごとに片足の下には何万という虫がいて、その周りには何億という微生物がいて。全ての命が繋がっている・・・。

私もその繋がりの中のひとりとして、みんなが集える木、ほっとひとやすみできる木・・・ 
 
そういう存在にになれたらいいな、という思いでつけました。

最初は名前負けしそうだな、と思ったんですけど(笑)、 
まずは種まきができればいいかな、という気持ちで。」

 
 

 20年経って、立派な大木になったのでは??
 

「うーん、大木とまではいかないですが、誰かが戻って来てほっと寄りかかって休めるような感じにはなっていきたいですね。 
 
始めた頃から、

こんなに素晴らしい素材があるケーキ屋日本全国他にないなあ・・・

と思いながらやっているんです。

畑で作れるものは作って、 
近くの牧場でとれた新鮮なクリームを使って、 
隣の壮瞥や喜茂別に行けば旬の野菜や果物が手に入ります。

周りの人の美味しいものを集めて、材料だけでもこんなに美味しいなんて、なんて幸せなことなんだろう!と思います。」

 
 
 

 おおきな木の「これから」は?
 

「畑は毎年1回しかチャンスがなくて、 
変わらないようだけれども、毎年違うことが起きるんです。 
台風が来たり、ネズミや鹿にやられたり。病気が蔓延したり・・・。 
 
20年続けて来て思うのは、

「毎年同じことをやる」というのは当たり前のようでいて実は結構大変なこと

なんですよね。材料の小麦や野菜もその年の天候や採れ具合で変動するし、とても少ない年もあります。 
 
天候の具合に影響されながらも、できることは自分たちの手でやって、ケーキ作りもしていきたい。 

土に触れながら、半分畑で半分ケーキ屋、というのが結構好きなんです。 
 
ケーキだけやればもっと効率よくできますが、それだとここでやっている意味がない。

札幌でも横浜でもできるから。そうではなくて、ここでしかできない味。

大滝、壮瞥、喜茂別の材料を使いながら、できるものは育てながらのケーキ屋を体力の続く限りやっていきたいな、と思っています。」

 
 
 

さむ〜い大滝から、心温まる「冬の贈りもの」!


 
もうすぐクリスマス、年末年始のシーズンですね。 
雪深い大滝の森の中の工房で、ひとつひとつ手作りされた「おおきな木」のギフトは如何でしょう。 
プレゼントやパーティ、自分へのご褒美に、とびきりの美味しさをどうぞ! 
 

↑ふんわり雪のシフォンロール(クリスマスクッキー付き)

生命力のつまった有精卵の泡の力と道産小麦でふんわりおいしいロールケーキ。 
絹のような口どけのシフォン生地で、やさしい甘さのメープルクリームをたっぷり巻き込みました。 
 

↑にこにこクッキーギフト(卵・乳・膨張剤なしクッキー5袋)

ひとつひとつていねいに焼き上げる道産小麦100%のビーガンクッキー。 
口にしたら思わずにっこり微笑んでしまうような、体も心もよろこぶクッキーたち。 
 

↑いろいろびんづめギフト(贅沢素材のびんづめ4種)

 

 
詳細はクリックしてPDFをごらんください↓ 
 
 
*12/25までのお届けご希望の場合、12/10(日)までにご注文ください。 
*一人での作業なので、数に限りがあります。売り切れの場合はご容赦くださいませ。 
また、チラシ以外の物はお作りできないことや、お待ちいただく場合がございます。ご了承ください。 
*12月は込み合うことが予想されます。早めのご予約をお願いいたします。
 

 

森のケーキ屋おおきな木

 
問合せ・申込みはこちらから 

ookinaki-otaki.com

tel/fax 0136-33-6415

tel 8:00~18:30 / fax 24時間受付

おおきな木のお菓子が買えるところ: 
 
大滝直売所ファーム453 
伊達市大滝区優徳町87番地11 
土・日・祝 10:00〜16:00 
 
むしゃなび内「おおきな木」のページ  

 
※記事の内容は取材時の情報に基づいています。(取材2017年) 


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